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zoom RSS 三菱UFJ技術育成財団が28年度第2回助成金交付先-応募78件から盛岡、東京、横浜、愛知、京都の7社

<<   作成日時 : 2017/02/17 16:21   >>

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医療、バイオ、電池、電子ビーム等の最先端分野に果敢に挑戦

 公益財団法人 三菱UFJ技術育成財団(略称・MU−TECH=ミューテック、理事長・玉越良介氏=三菱東京UFJ銀行 特別顧問、本部・東京都港区)はこのほど、平成28年度(2016年度)第2回研究開発助成金の交付先を決定した。応募(申込)は78件あり、その中から画像選定されたのは、iPS細胞(人工多能性幹細胞=induced pluripotent stem cell)、生分解性抗菌ナノポリマー、電池、電子ビームなどの研究に取り組む7社。本社所在地は盛岡市(岩手県)、東京都、横浜市、愛知県(2社)、京都市(2社)と各地域にわたるうえ、2010年以降に設立された企業が4社、2000年代(00年〜09年)に設立された企業が2社で、こうした最先端分野の技術開発にチャレンジする新しいベンチャー企業(VB)とともに、医療機器で積んだ実績をもとに、社歴を超えて新たな製品の開発を目指す企業も選ばれた。

34年間で助成金交付は328件、総額は9億7700万円に上る

 同助成金は設立や創業、あるいは新規事業開始後5年以内の中小企業、個人事業者が手掛ける研究開発プ画像ロジェクトを全国から公募し、新製品・新技術開発を支援する制度で、毎年度、4月1日〜5月31日と9月1日〜10月31日の2回に分けて募集。特に技術面の新規性・高さ、事業化の可能性などを審査委員会(委員長・石井威望 東京大学 名誉教授)で審議し、最大300万円を交付している。
 今回の決定により、同財団が1983年(昭和58年)12月に設立されて以来、これまでの34年間で助成金を交付した件数は328、総交付金額は9億7700万円になった。助成金の上限は平成22年度から24年度までは100万円だったが、25年度から、それ以前の300万円に再び増額している(一時期は上限が500万円。右上の表は左から申込件数、交付件数、交付金額=単位1000円)。

細胞培養、リチウムイオン電池2次利用、治療薬探索システム等

選定された7社の社名、代表者名、本社所在地、設立年月、研究開発プロジェクトは次の通り(すべて株式会社で社名の株式会社は略)。
          ◇            ◇            ◇
〇アイカムス・ラボ(片野 圭二氏、岩手県盛岡市、2003年5月、再生医療・創薬用途に向けた細胞運搬用培養システム)
〇EVTD(井上 真壮氏、東京都文京区、2008年5月、アクティブ・バランサ付きBMS=バッテリー・マネジメント・システム=を用いたリチウムイオン電池の二次利用方法)
〇AFIテクノロジー(円城寺 隆治氏、京都市上京区、2013年5月、新しい流体・電気計測技術を導入したiPS細胞の解析・分離システム)
〇東海メディカルプロダクツ(筒井 康弘氏、愛知県春日井市、1981年10月、二次リスクを低減する医療デバイス)
〇ナノカム(城武 昇一氏、横浜市戸塚区、2011年9月、薬剤耐性機構を凌駕する生分解性抗菌ナノポリマー技術と安心安全生活環境の創造〜オーラルケアを中心とした生活臭・悪臭ストレス制御技術〜)
〇Photo electron Soul(鈴木 孝征氏、名古屋市千種区、2015年7月、半導体フォトカソード技術に基づく、革新的な電子ビーム生成装置)
〇マイオリッジ(牧田 直大氏、京都市左京区、2016年8月、iPS−心筋細胞を用いた後天性心臓疾患の治療薬探索システム)
            ◇            ◇           ◇
株式保有や勉強会、交流会も−長年にわたる地道な支援で成果

 同財団は三和銀行(当時)の創立50周年記念事業の一環として、ハード型(技術指向型)の中小企業を支援しようと三和ベンチャー育成基金の名称で設立。2007年度(平成19年度)までは研究開発プロジェクトに対する債務保証も行っていた。現在、債務保証はしていないが、2012年度(平成24年度)からは助成金の交付先画像企業や債務保証先企業に対する株式保有事業も始めている。
 これは「1社につき500万円以内、議決権の過半数を超えない範囲」で投資し、中長期的に経営を支援する事業で、株式を保有した企業は、まだ1社だけだが、同財団の助成先、債務保証先企業は総計600ほどに上り、こうした企業の経営者を対象にした勉強会や交流会も開くなど、助成金交付以外の活動も推進。支援先の中からこれまでに16社が上場するなど、目に見えた成果も挙げている。
 長年にわたり、中小・ベンチャー企業を地道に応援しているところに、財団の存在意義があると言えよう。
 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(リンク)
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〈前回(平成28年度第1回)の助成先については、このブログ「ベンチャー温故知新」の2016年09月12日の記事に書いています。併せて参照して下さると幸いです〉
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