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zoom RSS 日本コンピュータ・ダイナミクスが創立五十周年 感謝の集い−「お客様の『ありがとう』こそ、大きな財産」

<<   作成日時 : 2017/03/20 12:22   >>

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「これからも頑張って仕事を達成し『喜び』を分かち合える関係を」

 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(略称・NCD、ジャスダック上場)は3月16日、パレスホテル東京(千代画像田区)で「創立五十周年(記念)感謝の集い」を開催した。「集い」には取引先をはじめとする多くの人が参加。下條治 代表取締役社長が「頑張って仕事を達成し、お客様から『ありがとう』と言っていただくのが、我々が求める究極の喜びで、これこそ会社にとっての大きな財産。これからも喜びを分かち合えるような関係を築いていきたい」と顧客との結び付きが事業の基礎であることを訴えた。また、「箱根駅伝三連覇、大学駅伝三冠」を達成した青山学院大学の原晋 陸上競技部 監督が記念講演し、「覚悟、信念があれば、多分、成功する。仮に失敗しても、再度チャレンジできる」など、ベンチャー精神を強調。懇親会も開かれ、50周年と新たな出発を祝った。

 諦めず、投げ出さず、実直に−健全で透明性の高い経営を貫く

 最初に挨拶した下條社長は「当社は50年前(の1967年3月16日)に下條武男(社長、会長を経て現在、名誉会画像長)と小黒節子(開発担当−取締役−常務−代表取締役専務−同副社長−名誉顧問など歴任)がソフトウェアの開発で事業をしていこうと設立し、以来、2人がお客様第一、独立経営を貫いて会社を引っ張ってきた。(この間に培った)『諦(あきら)めず、投げ出さず、実直に仕事をする』という社風と『健全で透明性の高い経営』は我々の中に息づいている」と参加者に語りかけながら、「今日を迎えることができたのは、皆様のおかげ。心より皆様に感謝し、また創業者の2人をはじめとする先輩方の頑張りに感謝します。2代目の伊藤敬夫 前社長は偉大な創業者の後というプレッシャーの中で、会社の精神を守り職場環境を向上させた」と述べた。
 さらに「20年近く前からパーキングシステム事業〈『EcoStation(エコステーション)21』〉をスタートさせ、現在は駐画像輪台数40万、1500カ所の駐輪場を運営するまでに成長している。当初はソフトウェア開発会社が、どうして自転車の駐輪場をするのかという声もあったが、今は『駐輪場を運営しているIT(情報技術)会社ということで、ユニークなイメージも持たれている」「50周年を迎えて、今、心に思うことは仲間と一緒に頑張って、仕事、プロジェクトを達成し、お客様から『ありがとう』と言っていただけることが、我々が求める究極の喜びであり、会社にとっての大きな財産だということだ。これからも、皆様と喜びを分かち合えるような関係を築いていきたい。変わらぬご指導、ご鞭撻、厳しい言葉をお願いしたい」と力を込めた(左上の写真はNCD本社=東京都品川区西五反田のショールーム)。

青学 原 陸上競技部監督-「能力に大きな差はない。熱意の差だ」

 続いて、今年度(2016年度)、箱根駅伝3連覇(以下、3連覇等も洋数字で表記)とともに、出雲、全日本大学(熱田神宮−伊勢神宮)と合わせて、「大学駅伝3冠」を成し遂げた青山学院大学の原 陸上競技部 長距離ブロック監督が「進画像化を続ける青学大、原流『勝ち続ける』10のポイント、『無駄を学ぶ』を考える」などをテーマに記念講演した。
 原氏は中京大学を卒業して中国電力に正社員として入社。同社の陸上競技部で5年間、選手として活動した後、10年間、中国電力の営業マンなどとしてサラリーマン生活を送っていたが、青山学院大学から陸上競技部監督就任の要請があり、2004年に3年間の嘱託職員として契約。一期生8名と町田市(東京都)の寮で共同生活を始めた旨、前置きして、その時に「これから夢の箱根駅伝に向かってチャレンジする。4年間で優勝させるとは約束できないが、10年後、絶対優勝させる。そのための礎(いしずえ)をつくってくれないかと話すとともに、3つのビジョンを掲げた」と振り返り、「感動を人からもらうのではなく、感動を与えることのできる人間になる」「今日のことは今日やる。明日はまた、明日やるべきことがある」「人間の能力に大きな差はない。あるとすれば熱意の差だ」――が、その3つのビジョンで、これは「変わらぬ行動指針・哲学だ」と力説した。

「覚悟、信念があるか? 念ずればかなう。再チャレンジもできる」
 
 しかし3年目の予選会に惨敗。この時に「選手が『もう1年、やりたい』と言ってくれた。これで私の首もつながり、翌年は次点。その次の年(09年)に33年ぶりに箱根駅伝に出場することができた」「初優勝した時も3連覇した今年も、私は祝賀会で一期生をはじめとする先人の苦労、努力を忘れてはならないと伝えた」と話を続けながら、「『10年後の自分』を思い描く(同時に30年後、20年後の自分を妄想する)」「『半歩先』の目標を設定し実践する」「本気だからこそ『悔しい』と思える」「大義をかかげ『三割理論』で立ち向かう」「(ここまで頑張ったんだから)最後はなんとかなるさ」をはじめとする「原流『勝ち続ける』10のポイント」を解説。「日本コンピュータ・ダイナミクスも創業者、先人の努力を尊び、次の50年、100年に向かってください」とNCDにもエールを送った。
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 また、監督就任当初は専用のグランドもマイクロバスもなく、近隣の市の競技場を借りたり、ライバル校の競技場でライバル校の練習の合間を縫って練習したことなどに言及するとともに、3連覇の後の2017年度のテーマ(目標)は「青山オリジナル」の「Venture Greenの精神」と「箱根駅伝4連覇達成」だと“宣言”。
 最後に「中国電力を辞めて青山学院にいく決断をする時に迷いはなかったか、奥さんの意見は?」という参加者からの質問に対して、原氏は「妻は最初は『私は中国電力に勤めているあなたと結婚したのに……』と言っていたが…」と会場の苦笑を誘った後、「覚悟、信念があれば、支援者が出てくる。学生もついてくる。覚悟、信念があれば、多分、成功する。仮に失敗しても問題点、課題が出てきて、またチャレンジできる」「念ずればかなう。まず、こうなりたいと思うことだ」と主張し講演を終えた。
〈原氏はたくさんの実践例や体験をもとに、テーマに沿って、さまざまなお話をされました。関心のある方は原氏がスライドに映した著書(右上、「フツ――の会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」=株式会社アスコム刊)などを参考にして下さればと思います〉

人の良い面しか見れない性格で失敗も多く…皆さんに助けられ

 この後、懇親会に移行。「日本コンピュータ・ダイナミクスからは幅広くシステムやサービスを提供していただい画像ている」というメットライフ生命保険株式会社の宮田晴雄 執行役員常務 チーフテクノロジーオフィサーが「(下條武男 現・名誉会長と小黒節子氏が)創業した1967年は日本の高度成長の時代だったが、この時代にソフトウェアの開発を事業にしたのは、まさに先見の明。これまでの50年は平坦ではなく、社員一丸となって困難を乗り越えたこともあったようですが、今日から次の50年に向かって発展を! 」と乾杯の音頭をとると、会場に和やかで明るい懇親の輪が広がった。
 懇親会では下條名誉会長と小黒氏、伊藤・前社長に下條治社長から感謝の記念品が渡されるとともに、下條画像名誉会長が「皆さん、眩(まぶ)しいでしょうから頭に白い布を巻きます」とおどけて参加者を笑わせながら、「私は人の良い面しか見ることができない性格で、それで失敗したことも多かったが、皆さんに助けられた」としみじみとした口調で語ると、小黒氏も「好きな仕事を信頼する人と一緒に始め、社員とともに仕事ができた……」と感慨深げに挨拶した。
 懇親会は最後にNCDの上田晋太郎 取締役常務執行役員(パーキングシステム事業部長 兼 新公共政策推進室担当)が御礼の言葉を述べて手拍子を打ち、幕となった(左上の写真は左から下條武男氏、小黒氏、伊藤氏)。
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参加者に下條名誉会長の新刊「続…360度思考で生涯現役」

 「私が九年間のサラリーマン生活にピリオドを打って、NCDを設立したのが、一九六七年三月、三十五歳の時画像でした。当時はまだ、コンピュータのソフトウェア開発を専門にする会社は数えるほどしかないうえ、独立系のソフトウェア開発会社はさらに少なく、私はその嚆矢の一つとして、密かな誇りとチャレンジ精神を胸に『ソフトウェアはこれから大きな産業になる。新しいソフトウェアをダイナミックにつくっていこう』とNCDをスタートさせました」――これは、下條名誉会長が今月(3月)出した本「続 楽しくダイナミックに! 360度思考で生涯現役」(日刊工業新聞社刊)の冒頭の「はじめに」に書かれている文章です。
 同書は2010年6月に出した「楽しくダイナミックに! ベンチャー精神貫き、上場実現」(同じく日刊工業新聞社画像刊)の続編で、子供の頃のことから今にいたるまでを振り返りながら、経営だけでなく、下條氏の“紆余曲折”の人生、人生観、社会観、世界観などをまとめた本です。「創立50周年 感謝の集い」の参加者に、NCDが販売する骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO(コデオ)」などとともに記念品(お土産)の1つとして配られました。
 下條氏の性格そのままのユニークな内容で、前著と同様に私(このブログの筆者=松浦)が編集に協力させていただきました。多くの人に興味深く読んでいただければ、ありがたいと思います。
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  10年前の「創立40周年記念 感謝の集い」の期待、実現…

 10年前の2007年3月16日に「創立40(四十)周年 感謝の集い」が開かれましたが、その時に講演した大相撲解説者で元・小結の舞の海秀平氏が「期待される力士は?」と参加者から聞かれて、「稀勢の里関」を挙げてい画像ました。くしくも、その稀勢の里は横綱に昇進し、新横綱として出場している春場所開催中に「50周年 感謝の集い」が開かれましたが、実は青山学院大学の原監督が1967年3月の生まれで、これも「くしくも」です。
 その原監督の「今日のことは今日やる(日々精進)」「覚悟と信念」という言葉や「実直に仕事をする」というNCDの社風ではありませんが、やはり、そうした姿勢が自分自身を向上させ、明日につながっていく――改めて、そう感じた「感謝の集い」でした。
 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(リンク)
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