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zoom RSS 日本生涯現役推進協議会が第7回サミット-活動を全国に-社会貢献のコングロマリットとして世界平和に貢献

<<   作成日時 : 2017/10/31 13:39   >>

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民間はユーザーの課題、行政は住民・地域の課題を解決で共通

 日本生涯現役推進協議会(代表・東瀧邦次氏、本部・東京都中央区八重洲)は10月28日、東京しごとセンター(東京都千代田区飯田橋、公益財団法人東京しごと財団が運営)の地下大講堂で「第7回生涯現役サミット−地画像域の人材ビジネス会社こそ高齢日本の救世主」を開催した。同協議会が年2回、開いている講演・パネルディスカッション・交流を柱とするイベントで、「生涯現役という考え方で世の中の役に立とうとする気持ちが世界平和につながる」「一人一人が『人生100年丸の船長』」といった主張とともに、「民間企業はエンドユーザーの課題を、行政は住民・地域の課題を解決するという点で共通している。官民をブリッジすることが大切だ」「協議会は32年前に設立されたが、今後は全国に支部を広げ、社会貢献のコングロマリットとして一層、活動を強化したい」など、同協議会が掲げる「生涯現役社会づくり」を力強く推進しようという発言・提言が相次いだ。

下條 最高顧問-「明るく世の中に役立とう−が平和につながる」

 サミットは最初に下條武男 同協議会 最高顧問(日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 創業者 名誉会長)画像が「私は、この会の一番の年寄りだということで最高顧問になっている」と前置きして、「世界は米国をはじめ日本も、今までとは違う方向に行くのではないかと感じさせるが、私は特に15年くらい前から世界平和を強く願っている。皆さんもそう思うでしょうが、殺し合いなんて画像許せない。『人種も宗教も違うから、世界平和なんて無理やで』と言う人もいるが、私は500年、1000年先でも世界が平和になれば良いと思っている。そのためにも今、私たちが世界平和につながることを考えながら生活する、仕事をすることが大事で、健康である以上は生涯現役の考え方で、明るく楽しく世の中のためになろうとする姿勢が、世界平和につながると私は信じている」と訴え、「第7回生涯現役サミット、スタート!」と威勢よく開会を宣言した。

 (左上の本は下條氏著 「続 楽しくダイナミックに! 360度思考で生涯現役」=今年3月、日刊工業新聞社刊。詳しくは、このブログ「ベンチャー温故知新」の09月24日の記事に掲載)

「心身を健康に、生きがいを持って」と32年前から運動-東瀧代表

 続いて東瀧 同協議会 代表〈NPO法人(特定非営利活動法人)ライフ・ベンチャー・クラブ代表〉が「皆さんが心画像身を健康に、生きがいを持って生涯現役で生きていくために、お互いが話し合える場をつく(創)ろうと、32年前から、この運動をしてきたが、今や本当に(多くの人が)長生きする時代になった。皆さんが今日のお話やディスカッションを聞くとともに、皆さんも発言し、来年の4月に開く次回のサミットの時には、どうか皆さん、一人ひとりが『生涯現役社会を実現させるには、こういうことをするべきだ』と言ってください」と参加者にエールを送った。

 誰も行ったことのない世界−私達は良い時代に生きている

 この後、原野哲也氏(前江戸川区副区長)が基調講演したが、原野氏は民間企業から27歳の時に江戸川区の職員に転身し、厚生労働省の「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」の委員等も歴任し画像た「官民連携のコーディネーター」(司会の八久保宜美=やくぼ よしみ=株式会社スリービーンズ代表取締役)で、原野氏はまず、「65歳以上の人が全人口に占める割合を高齢化率というが、日本は27.7%。WHO(世界保健機関)は21%を超(越)えると超高齢社会と言っている。日本は23年後の2040年には、この比率が35.3%になると言われている」「これは誰も行ったことのない(高齢化の)世界で、私たちは良い時代に生きていると言える」と現状と将来動向を分析しながら、「(今年の敬老の日=9月18日を前に厚生労働省が発表した資料によれば)1963年、東京オリンピックの前の年に100歳以上の人は153人だったが、現在は6万7824人いる。100歳以の人が1万人を超えたのは1998年なので、20年ほどで約7倍に増えている」「まさに、お一人お一人が『人生100年丸』の船長、主人公』」だと穏やかな口調で語りかけた。

生涯現役で5K(輝き)-超高齢化社会はいろんなことができて良い

 原野氏は、こうした長寿社会で、「最も健康に良いのは生涯現役で働くことで、樋口恵子さん(NPO法人高齢社会をよくする女性の会 理事長、高齢社会NGO連携協議会 共同代表)が言っている5K(輝き)」を挙げた。
 生涯現役によってもたらされる5つのKは@健康のもとA(自分自身を)向上できるB(いろんな人と)交流でき画像るC(社会に)貢献できるD経済を潤す――で、[従来は高齢になると、ハッピーリタイアメントができたが、それは社会の構造がピラミッド型だったからで、今は改革しないと財政的に立ちいかない。だが、年配の方が大活躍している社会は世界のどこにもないので、これを日本でつく(創)り上げれば、大仰に言うと、世界を救う道になる」と強調した。
 原野氏はまた、「江戸川区のシルバー人材センターは昭和50年(1975年)2月に全国で初めてできた……自治体の方針、予算の決定時期、組織などの仕組みを知ることが、民間の企業や人にとって重要」だとアドバイスするとともに、浜矩子 同志社大学大学院ビジネス研究科教授の「大人になりきった方が持つ3つの道具(耳、目、手)」を引用しながら、「超高齢化社会は、いろんなことができる良い社会」、「高齢者の就業ニーズが多様化しているので、官民両方の(施策の)活用を」と提言し講演を締めくくった。
 (右上の写真はサミットの会場となった「東京しごとセンター」のロビー。東京都の就業支援事業の拠点の役を果たしている)

社会の課題を解決し適正対価−CSVの精神で官民をブリッジ

 この原野氏の講演を受けて行われたパネルディスカッションでは、野口司 人材ビジネスマーケティングLLC合同会社代表(経営コンサルタント)をコーディネーターに、5人のパネリストが「シニア就労と自治体との連携」をテーマに意見を交換した。
 5人は原野氏、下村政克 生涯現役110番江戸川支部長、大平(おおだいら)正樹 生涯現役110番湘南支部長、新川(にいかわ)政信 日本生涯現役推進協議会理事(株式会社かい援隊本部 創業者・代表取締役会長)、中島信 NPO法人ライフ・ベンチャー・クラブ理事画像で、最初に野口氏と新川氏が「生涯現役110番」について、人材、起業、経営支援、社員研修、生活、介護、法律などの幅広い分野の相談に専門家が対応する日本生涯現役推進協議会の窓口である旨、説明。
 その後、下村氏と大平氏が「今年3月に支部をつくったばかりで、生活困窮者などの就労支援に取り組んでいる。江戸川区には、就労をはじめとするさまざまな相談ができる『なごみの家』が3カ所あるが、私たちも地域に役立ちたい」(下村氏)、「10カ月前に新川氏に会い協議会に加盟したが、イベントなどを開く時に自治体の後援をいただきたいと思っている。しかし、行政は民間に対して『営利目的ですね』と言ってくる。この『営利を悪ととらえる』壁にぶち当たる」(大平氏)とそれぞれ現状を報告したり問題点を指摘したが、それに対して、原野氏は「行政としては、『なぜ、この企業だけを応援するの?』と聞かれた時に理屈が立ちにくい。いくつかの企業が集まり、団体としてイベントを開催するなら受けやすいので、実践可能な方法を考えて」と回答。また、新川氏は「社会の課題を解決し、適正な対価をちょうだいするのは、どんな団体でも当たり前のこと。民間はエンドユーザーの課題を解決し、行政は住民・地域の課題を解決するという点で共通している」「私たちはCSV(Creating Shared Value。Creating=創造、Shared=分け合う、Value=価値)の精神で、官民の間をブリッジしたい」と力を込めた。

大企業退職人材を中小に、ハタラキカタ登録・相談システム始動

 一方、「電機業界の大企業に勤めて少し前に退職した」という中島氏は「大企業で技術や経験を身につけた退職者画像がたくさんいる。そういうリソースを(人手が足りない)中小企業に生(活)かしていくことが日本にとって必要だ」と強調。また協議会から「全国の高齢者が希望するハタラキカタの登録と相談が効率的にでき、しかもそこに、企業が求人をしてくるようなシステムを近く始動する」ことがスライドで紹介された。

全国に支部を展開、会員の持つ多様性を活かしパワーアップ

 その後、江戸川、湘南をはじめ、福島県、愛知県三河、愛知県中央、東京北、新潟県などの支部の代表者が画像「活動を始めたばかり」「近く活動を始める」と挨拶すると、新川氏が「これからさらに全国にあまねく支部を展開していきたい。私たちがCSVの連合体、社会貢献のコングロマリットとして活動してシニアが元気になり、地域が良くなれば、世界平和につながる」と決意を表明。最後に中上崇 理事が「日本生涯現役推進協議会のス画像ケールの大きな考え方と会員の持つ多様性を合わせてパワーを発揮し、社会の課題を解決しよう」と呼びかけ、第7回サミットは幕を閉じた。
   ◎     ◎
 生涯現役の精神とともに、「社会の課題を解決し適正な対価をちょうだいするのは、どんな団体にも共通」という考え方や「CSV」、さらには「大企業と中小企業の対等のパートナーシップ」の精神が、これまで以上に社会に浸透することを筆者(松浦)も願いたいと思います。
      日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(リンク)
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