松浦利幸「ベンチャー温故知新」VBの歴史と最新情報

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zoom RSS 「第2回ロボ デックス」のセミナー−「世界をリードするロボット産業に」「現場で考え、頑張り飛躍」

<<   作成日時 : 2018/01/21 12:46   >>

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「2人で何ができんねん?」に発奮、自動化20年超の経営者も講演

 国際的な展示場である東京ビッグサイト(東京都江東区)で、1月17日〜19日までの3日間、16にも及ぶ展示会画像(総称・ネプコン ジャパン2018、オートモティブ ワールド2018等、主催=リード エグジビション ジャパン株式会社)が開催され、国内外の多数の企業が出展、来場者で賑わった。
 展示会では多くのセミナーも開かれ、「第2回ロボ デックス」の一環として行われた「ロボットによる最新物流」をテーマにしたセミナーでは、株式会社MUJIN(本社・東京都墨田区)の滝野一征CEO(最高経営責任者)が「2011年7月に2人で創業したが、最初は『2人で何ができんねん?』と言われた。だが、良いパートナー企業と出会い、現場で考え、頑張ってきた。世界をリードするロボット産業に貢献したい」と熱意あふれる口調で力説。それを受けて、パートナー企業(の1社で、オフィス用品、日用品など通販)のアスクル株式会社(東京都江東区、東証1部上場)のECR本部 執行役員 副画像本部長 IO(イノベーション・オフィサー)の池田和幸氏が物流センターでの作業の様子を紹介する一方、20年以上にわたり、工場や物流の自動化を手掛けている株式会社オフィス エフエイ・コム(栃木県小山市)の飯野英城 代表取締役社長は「ロボット化を進めると、社員が次の時代への対応を考えるようになる」と副次的な効果も説明するなど、最新の技術によるロボットシステムの大きな役割が強調された。

〈左上の写真=セミナー会場は満員の盛況。右上の写真=16もの展示会が同時に開催された。スケジュールの都合で、すみません、筆者(松浦)は他のセミナー等は取材できませんでした〉

MUJIN滝野CEO-「世界的権威」と共同創業、人は創造的な仕事を

 最初に登壇したのがMUJINの滝野氏(左下の写真)で、滝野氏は米国の大学を卒業して超硬切削工具のメーカーであるイスカル(本社・イスラエル)で日本市場の開拓に従事。その後、「世界的なロボット工学の権威」といわれるRosen氏(デアンコウ・ロセン=出杏光 魯仙氏、現・MUJIN CTO=最高技術責任者)と同社を共同創業した画像が、滝野氏は「ロボットは人を置換するのではなく、補完する」と前置きして、日本は労働力人口が減少していくが、「この“人”という限られたリソースで高い生産性を目指すには、産業用ロボットを使うとともに、人がクリエイティブ(創造的)な仕事をすることが必要」と語りながら、ロボットの普及を阻む問題として、@メーカーごとに操作方法が違い、汎用性に欠けるAロボットに動作を憶(覚)えさせるティーチングが難しいBロボットの知能化が難しく、憶えたことしかできないCソフトウェアの作成が難しく、新規ロボットメーカーになるのが困難――という4点を列挙した。

汎用的・知能的なロボットコントローラでモーションプランニング

 滝野氏は、この問題を解決するのが、MUJINが開発した「どのメーカーのロボットにも対応できる汎用的で知画像能的なロボットコントローラ」で、「ソフトとAI(Artificial Intelligence=人工知能)が入っていて『モーションプランニング』ができるので、最小限のティーチングだけでロボットが作動する」と解説。「当社は世界から優秀な技術者を集め、スピード感を持って事業に取り組んでいる」と力を込め、最後に「アスクルとの出会いが、今の事業に足を踏み入れるきっかけになった。現在、アスクルはMUJINのシステムを使い、5000種類の商品を自動ピッキングしている」と話を結んだ。
 (右上の写真は「第2回ロボ デックス」の会場)

都市部の物流センターもロボット導入で高密度保管と24時間稼働

 この後、アスクルの池田氏が「今日(18日)、大阪府吹田市で『ASKUL Value Center 関西』の開所式が行われ画像ているが、これで当社の大型物流センターは全国で8拠点になった」と報告するとともに、お客さんに「『ご注文の当日か翌日に、まとめてお届けする』ので、物流センターは(地価の高い)都市部にある。その点、ロボットを使うと、天井に近いスペースまで商品を高密度保管でき、24時間稼働させることもできる」と自動化のメリットを強調。「EC(Electronic Commerce=電子商取引)は拡大傾向が続くが、働き手の確保が問題なので、最新のテクノロジーを活用して、この問題を解決していきたい」と動画などを映しながら説明した。

飯野氏、23歳で創業-人協働型、3次元カメラ、VR等を複合活用

 一方、1997年に23歳でオフィス エフエイ・コムを創業した飯野氏は、「ロボットメーカーとユーザーとの間で仕事をするロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)」として、これまでに全国1500以上のさまざまな業種の工場画像や物流現場などの自動化を支援・コンサルティングするなど実績を積んできた。
 それをもとに飯野氏は、人手作業をロボット化する時の課題として、「コスト、タクト、スペース」の3つを挙げ、こうした課題は「空間の利用による在庫スペースの削減、人とロボットの作業を分けるなどの工程の見直し、人協働型ロボット、3次元カメラ、3次元画像処理技術、IoT(Internet of Things )、AGV(Automatic Guided Vehicle=無人搬送車)、VR(Virtual Reality=仮想現実)を使ったティーチング、ウェアラブル端末などを複合的に活用すれば解決できる」と提案。「中小企業もロボットを導入すると、社員が次の時代にどう対応しようかと考えるようになる」といった効果も指摘した。
 (右上の写真は多くの人で賑わう会場)

政府と業界団体でロボットSIerのスキル標準、プロセス標準設定

 さらに、経済産業省と一般社団法人 日本ロボット工業会が、ロボットSIerのスキル標準、プロセス標準を設定したことに言及しながら、「自動化、ロボット化をする際は、いつでも気軽に当社に声を掛けて!」と会場の参加者に呼びかけ、講演を締めくくった。
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 オープンイノベーションの先駆的モデル、3社の発展に期待 大

 MUJINの滝野氏のスピーディーでチャレンジ精神にあふれる語り口から、筆者は強い志と理念を感じ、オフィス エフエイ・コムの飯野氏の比較的、穏やかな口調からは、20年超にわたる自動化支援の経験を感じました。
画像 同時にMUJINとアスクルは、大企業と下請けという関係ではなく、ともにパートナーという意識、姿勢が基本になっていて、ベンチャー企業と大企業の「オープンイノベーションの先駆的なモデル」だと思いました。   
 このような3社が、ロボットという最先端の分野で堅実に発展し、日本の活性化の原動力になることを期待したいと思います。
 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(リンク)
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