松浦利幸「ベンチャー温故知新」VBの歴史と最新情報

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zoom RSS 三菱UFJ技術育成財団が29年度第2回助成金-95件から東京、埼玉、熊本のバイオ、新素材などの5社に

<<   作成日時 : 2018/02/26 18:21   >>

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新進気鋭のVBが最先端技術に挑戦−総交付額も10億円を突破

 公益財団法人 三菱UFJ技術育成財団(略称・MU−TECH=ミューテック、理事長・玉越良介氏=三菱東京U画像FJ銀行 特別顧問、本部・東京都港区)はこのほど、平成29年度(2017年度)第2回研究開発助成金の交付先を決定した。95件という多くの応募(申込)があり、その中から、バイオ・医療や新素材、新材料の分野の5社が選定された。5社は2014年以降設立の新しいベンチャー企業(VB)で、本社所在地は東京都が3社、埼玉県と熊本県が各1社。最先端の技術開発に挑戦する新進気鋭のVBが増えていることをうかがわせている。
 これにより、同財団が1983年(昭和58年)12月に設立されて以来、35年間で助成金の交付件数は339、総交付金額は10億1000万円になった。

技術面の新規性・高さ、事業化の可能性等を審査し最大300万円

 同助成金は設立や創業、あるいは新規事業開始後5年以内の中小企業、個人事業者が取り組む研究開発プロジェクトを全国から公募し、新製品・新技術開発を支援する制度で、毎年度、4月1日〜5月31日と9月1日〜1画像0月31日の2回に分けて募集。特に技術面の新規性・高さ、事業化の可能性などを審査委員会(委員長・石井威望 東京大学 名誉教授)で検討し、最大300万円を交付している。
 助成金の上限は平成22年度から24年度までは100万円だったが、25年度から、それ以前の300万円に再び増額している(一時期は上限が500万円。右上の表は左から申込件数、交付件数、交付金額=単位1000円)。

診断チップ、細胞と組織の輸送・保存、窒化鉄粉末、不妊症検査等

 選定された5社の社名、代表者名、本社所在地、設立年月、研究開発プロジェクトは次の通り(すべて株式会社で社名の株式会社は略)。
          ◇           ◇           ◇
 〇アール・ナノバイオ(伊藤 嘉浩氏、埼玉県和光市、2017年4月、多項目診断用バイオチップ・システムの製造)
 〇インデント・プローブ・テクノロジー(名倉 義幸氏、東京都千代田区、2017年10月、マテリアルゲノム時代の材料設計ソリューション事業)
 〇セルファイバ(安達 亜希氏、東京都文京区、2015年4月、細胞ファイバ技術による細胞および組織の輸送・保存システムの開発)
 〇 Future Materialz(京藤 倫久氏、東京都杉並区、2015年4月、新規高効率モータに適応する新規ハイブリッド磁石用窒化鉄粉末の生産に向けた技術開発)
 〇 Bloom Technology(齊藤 英樹氏、熊本市中央区、2014年11月、不妊症の検査薬「TAGEs−Checker」の開発)         
          ◇             ◇            ◇

交流会や株式保有等も-地道に支援しプロジェクトは総計620に

 同財団は三和銀行(当時)の創立50周年記念事業の一環として、ハード型(技術指向型)中小企業を支援しようと三和ベンチャー育成基金の名称で設立され、2007年度(平成19年度)までは助成金交付と並行して、研究開発プロジェクトに対する債務保証も手掛けていた。現在は債務保証事業はしていないが、2012年度(平成24年度)からは助成金交付先企業や債務保証先企業に対する株式保有も始めるなど、新たな支援策も打ち出している。
 これは「1社につき500万円以内、議決権の過半数を超えない範囲」で投資し、中長期的に経営基盤を強化するのが目的で、株式を保有した企業は、まだ1社だけだが、同財団が助成したり、債務保証したプロジェクトは総画像計620ほどにも上り、こうした企業の経営者と監査法人、税理士法人、金融機関、事業会社などの賛助会員との交流会や勉強会も開いている。
 長年にわたり、地道に日本の中小企業・VBを応援しているところに、同財団の大きな存在意義があると言えよう。


   日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(リンク)
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〈前回(平成29年度第1回)の助成先については、このブログ「ベンチャー温故知新」の昨年(2017年)09月12日の記事に書いています。併せて参照して下さると幸いです〉
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