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zoom RSS アジア起業家村推進機構が総会-留学生奨学金貸与事業などで活動強化-寺尾会長、下條理事長の米寿もお祝い

<<   作成日時 : 2018/07/05 10:41   >>

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共創プラットフォーム構築、 日本が良い国だと思われなくては…

 NPO法人(特定非営利活動法人)アジア起業家村推進機構(会長・寺尾巖=寺尾サッシ工業株式会社 代表画像取締役会長、理事長・下條武男=日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 創業者・名誉会長、以下、社名の株式会社は略)は6月30日、一般社団法人アジアサイエンスカフェ(川崎市川崎区殿町)の交流サロンで、第14回通常総会と「寺尾会長、下條理事長(ともに昭和6年=1931年生まれ) お二人の米寿をお祝いして囲む会」を開いた。  
 総会では、「平成29年度は川崎市からの助成金が終了したが、モンゴルの国立大学出身者を神奈川県内の企業に受け入れるなどの実験的プログラム」を手掛けたのをはじめ、従来から活動の柱として来た日本企業とアジアを結ぶシンポジウムや交流、起業支援、地方でのセミナー開催などの成果が報告される一方、30年度事業画像として、「財源づくりとアジア起業家の発掘・育成の拡大やアジア等の高度人財と日本企業とのマッチングを図るなどして、アジア共創プラットフォームづくりを促進したい」「その一環として『アジア等留学生奨学金貸与等事業』を正式に始めたい」と牟田口雄彦 副理事長 兼 事務局長が強調。参加者からは「収入になる事業とならない事業を分けて」「(当NPO法人自体に)もっと人材を入れる態勢を整えるべきだ」「外国の方に来ていただくには、日本が良い国だと思われなくてはならない」「(出席者からの意見が多く、これでは)総会が終わらないので再度、開いたらどうか」といった指摘、主張が相次ぐなど、参加者は決して多くはなかったが、真摯な議論が交わされた。
(右上の写真は総会が開かれたアジアサイエンスカフェ。NPO法人アジア起業家村推進機構もここに入居する)

これからも皆さんと地域を日本を活性化、世界が平和になるよう

 また米寿をお祝する会では寺尾会長、下條理事長が「これからも皆さんとともに、地域を日本を活性化したい」画像「世界が平和になるように」と年齢を超えた元気な声で呼びかけると、参加者もそれに力を得て自由闊達に意見を交換。時間を忘れて懇談の輪が広がった(左の写真=記念品を贈られ、御礼をする寺尾氏=中央左、下條氏=同右。記事は後段参照)。

国内外の多様な人財の交流・育成を支援、モンゴルからも受入れ

 総会では最初に全員が、2月3日に急逝した小久保正治 同NPO法人理事(小久保経営研究所 所長)に黙祷を捧げた後、下條理事長が「アジア起業家村推進機構の大きな役割は、アジアから日本に留学などで来て、会社を起こそうとする人を応援するのをはじめ、国内外の多様な人財の交流・育成を支援するところにある」旨、語りながら、特に「人を通して事業をしていくことに大きな意義がある」と開会の挨拶。続いて、牟田口副理事長が29年度の事業を説明した。
 具体的には@モンゴルの大学出身者8名を迎え入れ、異文化理解と日本語研修を実施し、国際的な人財戦略の構築や創業の支援をモンゴルにも広めたAアジア等の外国の大学・大学院を卒業し、日本国内の日本語学校に入学する留学生に対し、奨学金を貸与する事業の法律面での準備が整ったB29年度も慶応義塾大学SFC研究所 新世代インテリジェントシティコンソーシアムが開いたフォーラムに協賛した――ことなどを挙げるとともに、起業支援のワンストップサービス、中国やベトナムとのビジネスマッチング、「かわさきグローカルセミナー」などを実施したり、「NPO法人元気な120才を創る会(東京都千代田区)」のセミナーに協力したことなどを発表した。

越バリアブンタウ技術高等学校と都立六郷工科高等学校が協力

 特に、かねてアジア起業家村推進機構と交流を進めているベトナム(越)のバリアブンタウ省の省立職業訓練高等学校(昨年5月にバリアブンタウテクノロジー技術高等学校に校名変更)と東京都立六郷工科高等学校(大画像田区)とが昨年11月に姉妹校として協力協定を結ぶなど、学校教育の面で新展開があったことを紹介。奨学金事業では、グローバルトラストネットワークス(代表取締役社長・後藤裕幸氏、東京都豊島区)、起業家予備軍の発掘や海外とのビジネスマッチングでは、ブレインワークスグループ(代表取締役CEO=最高経営責任者・近藤昇氏、東京都品川区)の協力を得てそれぞれ事業を推進。同グループの本社内にアジア起業家村推進機構の東京事務所を置くなど、NPO法人への新しい企業の本格的な参画にも言及した。
〈右は下條氏が昨年(2017年)3月に出した本「続 楽しくダイナミックに! 360度思考で生涯現役」(日刊工業新聞社刊)のページ。掲載されている写真はNPO法人アジア起業家村推進機構のミッションがバリアブンタウ省立職業訓練高等学校(当時)のレ・ズイ・カウ学長(校長)ら幹部と懇談しているところ〉

アジア経営戦略研究所−東京だけでなく山形、松江でもセミナー

 また、同NPO法人のアジア経営戦略研究所の増田辰弘所長(アジアビジネス探索者)から、東京だけでなく、山形市、島根県松江市などでも積極的にセミナーを開いていることが報告された。

日本との架け橋、日本の技術を生かし創業など3パターン目標に

 一方、30年度の事業では、「アジア等の高度人財を日本各地に呼び込み、将来の日本企業を担う国際的な経営者を育成する」「日本とアジア等の架け橋となり、国際的なビジネスを展開できる起業家を育成・成長させていく」「出身母国で日本企業の技術やノウハウを生かして創業する」という「三パターンの起業家育成」を大きな目標に掲げ、従来の事業に加えて、奨学金の貸与、モンゴル国立大学との交流、起業家予備軍の発掘・育成をタイにも広げる――などの新しい計画・構想を提案した。

起業家村入居企業からのスピンアウトなど含め50社の創業応援

 さらにアジア起業家村の入居第1号企業で、スマートフォンの各種アプリケーションを開発するVTM(社長・ホー・フィ・クーン氏、ベトナム出身)からは5社がスピンアウトし、ホー社長自らも新しい会社を設立す画像るなどしており、そうした企業を含めると「アジア起業家村は、20005年2月にNPO法人として設立されて以降、これまでに50社ほどの創業を支援し、起業家精神をアジアに普及させた」「その実績と経験をもとに、アジア各地にプラットフォームを作(創)り出していきたい」と牟田口副理事長は訴えた。
 最後に活動予算書を承認。会長に寺尾氏、理事長に下條氏、副会長に小林一氏(アジアサイエンスカフェ会長)、副理事長 兼 事務局長に牟田口氏をはじめとする役員陣・理事、顧問、参与らを再任・承認し総会は終了した。
〈左上の写真は平成28年度(2016年度)まで川崎市などと共催していた「アジア起業家養成塾」。ここで学び起業した人も少なくない〉

羽田と殿町地区を結ぶ橋で活性化、皆さん米寿になっても元気で

 この後、「寺尾会長、下條理事長 お二人の米寿をお祝いして囲む会」に移行。寺尾氏が「2020年には羽田空画像港と川崎市の殿町地区を結ぶ橋ができる。これを機に、多くの人の意見を聞いて、アジアサイエンスカフェ(理事長・横山渉 環境経営ホールディングス代表取締役社長)がある殿町1丁目から(ライフサイエンス・環境分野の高度な研究開発を目指す国際戦略拠点の)『キング スカイフロント』がある殿町3丁目までを活性化したい」と力を込めると、下條氏も「私も寺尾さんと同じ意見。今日、ここで私が挨拶できるくらい元気なのは皆さんのおかげ。皆さんも米寿になっても寺尾さんや私くらいに元気で」と挨拶。二人にアジア起業家村推進機構から記念品が贈られた後、川崎商工会議所の山田長満会頭が「私たちもお二人と同じように皆、いつまでも元気で!」と声を張り上げて乾杯の音頭をとると、会場は活発な懇親の輪(和)で満たされた(中央・少し右寄りで杯を高く上げているのが山田会頭)。

  「Nature calls me」−大自然の法則、最近のコンピュータは?

 最後に下條氏が「トイレに行きたくなるのを『Nature calls me』というが、これは、まさに自然の現象。八十八画像歳になって、やはり自然には勝てないなと学び、そこには大自然の法則があると私は信じている。60年前(の昭和33年=1958年)にコンピュータに出会い、『便利で仕事を効率化できるから、是非、使って』と言ってきたが、最近は何でもコンピュータ化されて、やらんでもいいものにまでコンピュータを使っている。少し見直した方が良いのでは……」とちょっと提案(苦言を呈?)して、部屋の天井も突き抜けんばかりの大きな声で、“中締め”を響かせ、「米寿をお祝いして囲む会」は明るい笑顔の中、幕を閉じた。
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 参加者の数よりも意義深く、楽しい会−NPO法人の発展を 

 下條氏の米寿を祝う会は、1967年3月に日本コンピュータ・ダイナミクス(略称・NCD)を下條氏と共同して創業した小黒節子氏(ソフトウェア開発担当−常務−代表取締役専務−同副社長−名誉顧問など歴任)が呼び掛け人となって、5月31日に八芳園(東京都港区白金台)でも開かれました。取引先の方だけでなく、NCDの社員・OBの方も参加されましたので、多くの人で会場はあふれましたが、今回の「寺尾会長、下條理事長 お二人の米画像寿をお祝いして囲む会」は八芳園での会とは趣も性格も参加人数も違うとはいえ、比較することができないくらい、楽しく和やかな雰囲気の会だったと筆者(松浦)は感じました。
〈八芳園での会の様子は、このブログ「ベンチャー温故知新」の06月09日の記事に掲載しています〉
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