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zoom RSS 日本コンピュータ・ダイナミクスの下條武男 創業者・名誉会長の米寿を祝う会−明るく楽しい雰囲気にあふれ

<<   作成日時 : 2018/06/09 11:35   >>

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謙虚で分け隔てなくお付き合い−「シンプルで柔らかい生き方」

 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(略称・NCD、東京都品川区、ジャスダック上場)の下條武男 創業者・画像名誉会長(元・代表取締役社長、同会長)の米寿(八十八歳、1931年=昭和6年=8月生まれ)を祝う会が5月31日、八芳園(東京都港区白金台)で開かれた。1967年3月にNCDを下條氏と共同して創業した小黒節子氏(ソフトウェア開発担当−常務−代表取締役専務−同副社長−名誉顧問など歴任)が呼び掛け人となって開かれたもので、会場には多くの人が参加。“いつも元気で、気さくで笑顔”の下條氏の人柄、そのままに、明るく画像楽しい雰囲気にあふれた「お祝いの会」となった。
 「お祝いの会」は最初に小黒氏が下條武男・芳子ご夫妻に花束を贈呈。その後、小黒氏が挨拶し、「私が下條さんに会ったのは(日本能率協会=現在・一般社団法人=に勤めていた)24歳の時で、下條さんは世界一の技術者(システムエンジニア)であり、私の先生で私は部下でした。それ以来、ずっと下條さんは私の尊敬し信頼する人です」と感慨深げに話し始め、特に下條氏の人や社会に対する姿勢について、「いつも謙虚で、相手の立画像場に立って考え行動する“あなたファースト”の人であり、男性・女性・年齢といった違いに関係なく、どんな人とも同じようにお付き合いをする」「強い信念と理念を持っているが、決して自分の主義主張を押し付けない」「一歩下がって、常に全体を見ようとする。また、どんなこともさりげなく、皆が気づかないうちにしている」などを挙げ、「こうしたことは、言うのは簡単だが、実際にするのは難しい」「生き方がシンプルで柔らかい」と声を高めながら、「下條さんのそばで長い間仕事ができたのは、私の財産。これからも“食べる時の潤滑油であるお酒”を(適度に)飲んで、今まで通り現役で」とお祝いの言葉を贈った。

私は社長に向かない人間―激励して助けてくれた皆様のおかげ

 これを受けて、下條氏は「小黒さんに良いことを言ってもらった。私はNCDを創業して社長をやらざるを得な画像かったが、社長には向いていない(人間)。小黒さんは補佐してくれて、本当にありがたい存在だった」と振り返るとともに、「私は真面目に嘘(うそ)はつかないでと思って事業をし、生きてきたが、今日、私がこうしていられるのは、激励して助けてくれた皆さんのおかげ」「皆さん今日は、おいしい料理を楽しんで……」と参加者に感謝と御礼を述べた。


出会って半世紀−今日は仲間が何人か…心が洗われるお付合

 その後、来賓を代表して清成忠男氏(法政大学総長兼理事長、事業構想大学院大学学長等を歴任)が、国民金融公庫(現・日本政策金融公庫)の調査課長だった1970年頃に中村秀一郎氏(当時・専修大学教授、その後、画像多摩大学経営情報学部長、名誉学長、故人)とともに、“新しいタイプの中小企業”を調査して、「NCDの社長だった下條さんに出会った」と前置きして、「それから、ほぼ半世紀になるが、下條さんは、小黒さんがおっしゃった通りの人柄で全く変わらない。当時、下條さんのような個性的な経営者が集まり、社会的に意義のある何事かを成し遂げたいと議論をし、『ベンチャー・ビジネス』というジャパニーズイングリッシュも使ったりしたが、今日は、その当時の仲間が何人か来ている。その頃の下條さん達との付き合いは心が洗われるようだった」と参加者に時代の変化と、それを超えるような思いを感じさせる口調で祝辞を贈った。

「下條さんは日本のベンチャー企業の先達、その功績は大きい」

 この後、下條氏、小黒氏、下條氏の学友でNCD元監査役の池永哲也氏、および、一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター画像(略称・VEC、東京都千代田区)の理事長・市川隆治氏の4人により、威勢よく鏡割りが行われ、市川理事長が「下條さんは日本のベンチャー企業(VB)の先達で、その功績は大きい」と強調し乾杯の音頭をとると、会場に和やかな懇親の輪が広がった。
 (右上の写真は左から小黒氏、下條氏、市川氏、池永氏)

下條氏-「私は世界平和を願う」、ソプラノ歌手・雨谷麻世さん熱唱

 会が終盤に差し掛かる頃、下條氏が改めて「私は『大自然の法則』を信じているが、これは人に押し付けない私画像一人だけの宗教(哲学)」「私は世界平和を心から願っている」と参加者に語りかけるとともに、「10年ほど前に若くて美しい女性と知り合った。それはソプラノ歌手の雨谷麻世(MAYO AMAGAI)さんで、『音楽は音の美しさを追求する芸術』」と雨谷さんを紹介。雨谷さんはAmazing Grace (アメイジング・グレイス)と、昨年5月に画像世界遺産の嚴島神社(広島県廿日市市)で開いた「鎮守の森 奉納コンサート」を記念してつくられた「嚴島より愛をこめて」(作詞 雨谷麻世、 作曲・編曲 服部克久、敬称略)を美しい“クリスタル・ヴォイス”で披露すると会場一杯に拍手が広がった。
 〈雨谷さんの次のコンサート「環境チャリティ・コンサート vol.61」は7月30日に「サントリーホール・ブルーローズ」で開かれる〉

   「和して同ぜず」 「君は君 我は我なり されど仲良き」

画像 その後、参加者全員で故郷(ふるさと、作詞 高野辰之、作曲 岡野貞一、同)を合唱(冒頭の写真)。最後に下條治NCD代表取締役社長が「父が信条とする言葉、精神」として、「和而不同=和して同ぜず(論語)」と「君は君 我は我なり されど仲良き(武者小路実篤)」を挙げながら、参加者と会を準備したスタッフに心から丁重な御礼と感謝を述べ、「下條武男さんの米寿のお祝い」は幕を閉じた。
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現在もNPO法人アジア起業家村推進機構の理事長として活動

 下條氏は、清成氏が話していた「個性的な経営者が集まり」、1971年8月に結成された日本ベンチャー・ビジネス協会の代表幹事を72年〜75年まで務め、同協会が発展的に解消されて75年7月に設立されたのが、VECでした。まさに、下條氏は市川VEC理事長が言うように「日本のベンチャー企業(VB)の先達で、その功績は大きく」、日本のVBの礎(いしずえ)を築いた一人でもあります。
 その後もパイオニア・ベンチャーグループを創設し、今もNPO法人(特定非営利活動法人)アジア起業家村推進機構画像(本部・川崎市)の理事長として活動するなど、一貫して、VB支援に取り組んでいます。しかし、そうしたことを誇ることなく、いつも淡々として自然体なのが下條氏です。
 筆者(松浦)は日本工業新聞(現・フジサンケイ ビジネスアイ)記者の時代から下條氏を取材し、「楽しくダイナミックに! ベンチャー精神貫き、上場実現」(2010年6月 日刊工業新聞社刊)と、「続 楽しくダイナミックに! 360度思考で生涯現役」(2017年3月 同)の両著の編集に協力させていただきました。その長いお付き合いを通じて、私も小黒氏が語っていたような下條氏の人柄から、多くを学ばせていただいている一人です。
  「下條さん、米寿のお祝い、おめでとうございました」
 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(リンク)
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 〈日本ベンチャー・ビジネス協会設立の頃のことは、このブログ「ベンチャー温故知新」の2010年10月18日の記事「ベンチャービジネスの歴史 その2−東西に協会設立、今も生きる貴重な教訓『経営者は独善的になるな!』」などに、また、昨年(2017年)03月20日には《日本コンピュータ・ダイナミクスが創立五十周年 感謝の集い−「お客様の『ありがとう』こそ、大きな財産」 》を掲載。下條氏の著書「続 楽しくダイナミックに! ……」については、同17年09月24日の記事に詳しく載せています。併せて、参考にして下さると幸いです〉
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